2020.12.07
雨漏りしない屋根にするためのルーフィング基礎知識
皆さまこんにちは、岐阜県岐阜市・各務原市・山県市・本巣市の屋根リフォーム&雨漏り専門店の日本いぶし瓦です。ついに12月になり、毎年のことなのですがそれに加えて新型コロナの事もあり、バタバタそわそわする日々です。どこか落ち着かない気持ちに引っ張られないように、度々深呼吸することを心がけています。すーーーはーーー!
さて、やさしい屋根のはなし、今日のテーマは雨漏りしない屋根にするためのルーフィング基礎知識!
【 目次 】 1. ルーフィングとは 2. ルーフィングの種類 3. おすすめのルーフィング |
1. ルーフィングとは
瓦などの屋根材の下に敷く防水シートがルーフィングです。実は屋根材だけでは完全に雨漏りを防ぐことができません。風雨が吹き込んだり、近年増加傾向にある豪雨が降ったり、またズレや割れが生じることもあるので、どうしても屋根材の下に水が入ってしまいます。そこで入り込んだ雨水をしっかり防ぐのがルーフィング。屋根材が1次防水、ルーフィングは2次防水という構成で、ルーフィングはいわば最後の砦。屋根材に隠れて普段は見えていませんが、とっても大切なものなんです。
まだルーフィングがなかった頃、瓦の下には杉皮を敷いていました。杉皮の上には葺き土があり、その2つがあることで雨の侵入を防いでいました。瓦の葺き替え工事をするとその様子を見ることができます。
そして阪神大震災をきっかけに瓦屋根は土葺きから引掛け桟葺きに工法が変わり、住宅の屋根にルーフィングは欠かせない物となりました。以来様々な種類のルーフィングが誕生し、今も進化し続けてお家を守っています。
2. ルーフィングの種類
ルーフィングには屋根材や環境に合わせて、様々な種類があります。
アスファルトルーフィング 940
住宅瑕疵担保責任保険の設計施工基準で定められているルーフィングは、「JIS A 6005(アスファルトルーフィングフェルト)に適合するアスファルトルーフィング940又はこれと同等以上の防水性能を有するもの」。つまりアスファルトルーフィング940は、住宅に使うなら最低でもここは守ってね~のラインです。JIS A 6005はなんと1959年(60年以上前!)に定められ、その後わずかな改正はありながらも安定して採用されている実績があるものです。しかし、より耐久性のあるルーフィングが誕生しており、日本いぶし瓦では現在アスファルトルーフィング940を採用していません。
改質アスファルトルーフィング
改質アスファルトルーフィングは、日本いぶし瓦の標準として採用しているものです。従来のアスファルトルーフィングの性能に加え防水性と強度が増しています。ゴムが入っているので改質ゴムアスファルトともいい、私たちはよく「ゴムアス」と呼んでいます。
日本いぶし瓦も以前はアスファルトルーフィング940を採用していました。しかし10数年経過した様子を実際に見たりするうちに、これではお家を長持ちさせるのには不十分と感じ、独自に改質アスファルトルーフィングを標準化することにしたのです。改質アスファルトルーフィングにはたくさんの種類があり、値段や性能も幅広いです。私たちのおすすめについては後述しておりますので、そちらもあわせてご覧ください♪
その他変わり種ルーフィング2選
① 遮熱ルーフエアテックス
2階の暑さにお困りだったお客様。棟換気取り付け断熱材を入れ、さらに遮熱ルーフエアテックスを採用することで、暑さ対策をしました。
② 粘着層付改質アスファルトルーフィング エコタック
スレート屋根のカバー工法工事で使うのが、粘着層付のルーフィング。カバー工事は直接既存のスレートにルーフィングを貼ります。通常ルーフィングはタッカーという大きなホチキスで留めていきますが、スレートにはタッカーの針が刺さらないので、その代わりにペタっと上から貼ってしまうことができるのがこのルーフィングです。
3. おすすめのルーフィング
改質アスファルトルーフィングには実にたくさんの種類があり、そのグレードも様々です。グレード別に3つ挙げるとすればこれ!というものが下図にあります プロA < ニューライナールーフィング < マスタールーフィング です。
耐用年数に差があり、実物を手にしてみると厚みも大きく違います。グレードが変われば価格も変わります。その中でも耐久性と価格のバランスが良いのでおすすめしたいのが、真ん中のニューライナールーフィングです。メーカーが耐用年数30年を明記しているので安心感がありますし、値段はプロAに比べて約2倍ちょっと高くなりますが、その分つくりがしっかりしています。最高級のマスタールーフィングはプロAの約9倍(!)のお値段ですので、それを考えると安いですよね。葺き替え工事をされる方はもちろん、これから新築のお家を建てる方にもおすすめできる製品です。
日本いぶし瓦のショールームには実際のルーフィングを展示しておりますので↓、ぜひ触って確かめてみて下さい♪
【住所】
本社:岐阜県岐阜市石谷1205−1(営業時間8:00~18:00)
ショールーム: 岐阜県岐阜市福光東2丁目13−16(営業時間10:00~17:00)