岐阜の屋根を守り続けて100年以上　岐阜市の屋根リフォーム・防災・雨漏り専門店　日本いぶし瓦です。

屋根には様々な部位があり、それぞれが重要な役割を担っています。今回は、その中でもケラバと唐草という、普段あまり聞き慣れないけれど、住まいを守る上で非常に大切な部分について詳しく解説いたします。

屋根の「ケラバ（袖）」とは？３つの重要任務を解説

ケラバは、主に切妻屋根や片流れ屋根に見られる部位で、屋根が外壁面よりも外側へ張り出している部分の、雨樋が付かない側の端を指します。袖（そで）とも呼ばれます。
ケラバの側面は破風（はふ）、裏側は軒天（のきてん）と呼ばれています。

このケラバ、実はあなたの住まいを守るために、大きく分けて３つの重要な役割を果たしているのです。

1.雨水から外壁を守る「壁面保護」

ケラバの最も重要な役割の一つが、雨水が直接外壁や窓に当たるのを防ぐことです。屋根に降り注いだ雨水が外壁を伝って流れ落ちるのを食い止め、雨染みや外壁材の劣化を抑制します。また、屋根を伝ってきた雨水を途中で切り落とす水切りとしての機能も持ち合わせています。

2.紫外線によるダメージを軽減する「紫外線対策」

雨水対策と同様に、ケラバは太陽からの強い紫外線が直接外壁に当たるのを遮る役割も担っています。
紫外線は外壁の塗膜や素材を劣化させる大きな原因となるため、ケラバがあることで外壁の寿命を延ばすことに繋がります。

3.夏場の室温上昇を抑える「日射調整」

特に２階の部屋にとって、ケラバは夏場の強い日差しを遮り、室内に直接太陽光が入るのを防ぐ役割を果たします。
これにより、室温の上昇を抑え、冷房効率を高める効果が期待できます。一方、冬場は太陽の角度が低くなるため、ケラバによって日当たりが悪くなる心配はほとんどありません。

屋根の「唐草（からくさ）」とは？雨水の侵入を防ぐ縁の下の力持ち

唐草は、屋根材の最も外側の部分、つまり軒先を囲い込むように取り付けられた部材のことです。その名前の由来は、かつて軒先の瓦に唐草模様が描かれることが多かったことにちなんでいます。

唐草の２つの重要な役割

1.雨水を雨樋へスムーズに誘導

屋根を流れてきた雨水を効率よく雨樋へと集め、排水する役割があります。これにより雨水が軒先から垂れ落ちるのを防ぎ、建物の基礎や外壁への負担を軽減します。

2.軒先の木材を雨水から保護

軒先の木材は雨水に弱く、長期間晒されると腐食の原因となります。唐草は雨水が直接木材に触れるのを防ぎ、軒先の耐久性を向上させる役割を果たします。

ケラバと唐草の劣化放置は雨漏りの危険性大！定期的な点検が重要

ケラバと唐草は、どちらも雨水から住まいを守るという共通の重要な役割を担っています。これらの部位の劣化が進行すると、大雨や台風などの際に雨漏りが発生するリスクが高まります。

ケラバの劣化

破損や剥がれがあると、雨水が外壁内部に侵入し、雨漏りや構造材の腐食を引き起こす可能性があります。

唐草の劣化

変形や破損があると、雨水が雨樋にうまく流れず、軒先から滴り落ちたり、内部に浸入したりする可能性があります。

ご自身で屋根の状態を確認することは大変危険が伴いますので、定期的に専門業者による点検を受けることをお勧めします。

まとめ：ケラバと唐草の役割を理解して、住まいを雨水から守りましょう

今回の記事では、屋根の重要な部位であるケラバと唐草について、それぞれの役割と劣化放置のリスクを解説しました。

これらの部位がしっかりと機能することで、あなたの住まいは雨水や紫外線から守られ、長く快適に過ごすことができます。

屋根のメンテナンスについてご検討中の方や、ケラバや唐草の状態が気になる方は、お気軽に日本いぶしまでお問い合わせください。
プロの視点でしっかり点検をし、最適なメンテナンスプランをご提案させていただきます。