2022.10.07
ケラバにはどのような役割がある?片流れ屋根のケラバは雨漏りしやすいの?
最近、ケラバのない屋根を見かけることがあります。
ケラバとは、切妻屋根や片流れ屋根の外壁から出っ張っている屋根部分の内、雨樋がついていない側のことを言います。
そのケラバの有無によって、屋根にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、ケラバにはどのような役割があり、片流れ屋根のケラバにはどのような雨漏り事情があるのかを見ていきましょう。
□ケラバにはどのような役割がある?
ケラバには、主に3つの役割があります。
1つ目は、日当たりを調整してくれることです。
ケラバがあることで、日射角度が高い夏は日光を遮り、日射角度が低い冬は日光を取り込みます。
このように、四季ごとに日当たりを上手に調整してくれるでしょう。
2つ目は、外壁を保護してくれることです。
外壁は、太陽光や風雨が当たることで、劣化していきます。
しかし、ケラバは、それらから外壁を守ってくれるでしょう。
3つ目は、雨漏りを抑制してくれることです。
屋根と外壁の間は、雨漏りしやすい場所です。
ケラバがあると、その隙間が雨に当たりにくくなり、屋根の中に水が浸入することを防いでくれるでしょう。
□片流れ屋根のケラバは雨漏りしやすいの?
ケラバにはいくつかの役割があることが分かりましたが、片流れ屋根との相性は良いのでしょうか。
一般的な屋根と言えば、屋根が二面ある切妻屋根や、四面ある寄棟屋根・方形屋根です。
一方、片流れ屋根は、屋根が一面ですよね。
スタイリッシュな見た目になるため、人気のある形状の屋根です。
ここで、ケラバは、雨どいが設置されていない面のことを指しますよね。
片流れ屋根の場合、そのケラバは長くなります。
実は、ケラバを伝った雨が、雨漏りを引き起こすことがあります。
そのため、片流れ屋根のケラバは、失敗すると雨漏りしやすいと言えるでしょう。
片流れ屋根の雨漏りを防ぐためには、いくつかの方法があります。
そのうち、水切り板金と呼ばれる、屋根と外壁の隙間を埋める板があります。
これは、ケラバにも設置できるため、有用な雨漏り対策です。
ケラバが雨漏りを抑制していない場合は、このような対策を行うと良いでしょう。
□まとめ
ケラバは、日当たりを調整し、外壁を保護し、雨漏りを抑制する役割があります。
一方で、片流れ屋根のケラバの設計がうまくいかないと、雨漏りしてしまいます。
片流れ屋根のケラバが心配な方は、水切り板金を使い、雨漏り対策をすると良いでしょう。
また、屋根トラブルがある場合は、お気軽に当社にご相談ください。