2022.10.20
屋根はどのような構造?瓦屋根の各部位の名称も併せて解説!
普段、屋根を間近で見ることはあまりありませんよね。
ましてや、内部の構造についてよく分からない方は多いでしょう。
そこで、この記事では屋根の構造について、3つの部材から解説します。
また、他の屋根とは異なる瓦屋根の構造についても知るために、各部位の名称についても見ていきましょう。
□屋根の構造について解説します!
まずは、屋根の構造を知るために押さえておきたい、3つの部材について解説します。
1つ目の部材は、垂木(たるき)です。
垂木とは、頂上の棟木(むなぎ)から斜めに取り付けられた長い木材のことです。
2つ目の部材は、野地板(のじいた)です。
垂木の上に乗せられる板状の部材のことです。
3つ目の部材は、ルーフィングです。
屋根材の下に敷かれ、野地板まで水が浸入しないようにする防水紙のことです。
屋根材のように、屋根の防水性能の向上に欠かせない部材です。
□瓦屋根の各部位の名称について解説します!
次に、瓦屋根の構造を知るために押さえておきたい、3つの部位の名称とその特徴を解説します。
1つ目の部位は、棟部です。
屋根の頂上は、雨や風などの外的環境から大きく影響を受けます。
棟部は雨漏りが発生しやすい部位と言えるため、注意する必要があります。
特に、頂点にある半円状の冠瓦は、雨漏りを防ぐために重要な部位です。
2つ目の部位は、ケラバ部です。
これは、片流れ屋根や切妻屋根の、雨どいのない面の端のことです。
ここは強風や台風によって瓦が浮きやすい部位のため、L字型のケラバ瓦で守られています。
しかし、浮いた瓦がずれてしまい、その隙間に鳥の巣が作られてしまうことがあるため、早めに補修することが大切です。
3つ目の部位は、平部(ひらぶ)です。
屋根の平面の部分を指し、ここに使われる瓦は、平瓦・自瓦・桟瓦などと言われています。
また、平部のうち軒先に使われ、屋根を伝った雨水が屋根材の裏側に浸入するのを防ぐ瓦は軒瓦、強風や台風の影響を受けやすい屋根の左右の端に使われる瓦は袖瓦と呼ばれています。
そして、その軒瓦と袖瓦が交わるところに使われている瓦は角瓦です。
□まとめ
外からは見えませんが、屋根の内部には、主に3つの部材が使われています。
垂木は屋根を支え、野地板は垂木の上に乗せられ、ルーフィングは雨漏りを防いでくれる部材です。
また、瓦屋根には、棟部・ケラバ部・平部があります。
普段は聞きなれない屋根の構造や瓦屋根の名称を、この機会にぜひ覚えてみてください。